近年、遺品整理でのトラブルが増え続けていて国民生活センターには1年で100件以上の相談が寄せられています。
この主な原因となっているのが、違法・悪質な遺品整理業者、親族同士でのトラブルです。
ここからは、以下のような遺品整理業者についての知識をご紹介します。
この記事でわかること
遺品整理で最も多いトラブルが遺品整理業者との料金を巡るトラブルです。
事前に見積りをしてもらった料金より何倍も高い金額を請求された。
見積りの際、追加料金、別途費用が掛かることを説明されず、適当な理由をつけて後になって払わされた。
キャンセルを申し込んだら、不当なキャンセル料を支払わされた。
遺品を整理してもらうので、嫌でも業者を家に迎え入れなければなりません。
その際、人目を盗んで故人の遺した価値のある貴重品・貴金属、タンス預金・ヘソクリなどの現金を盗まれた、不当に回収されたというトラブル。
遺品の中には一見無価値に見えるモノでも買取ショップ、オークションに出したら、高値で買取してもらえるものが眠っているかもしれません。
しかし業者によって不当な値段で買い取られてしまったいうトラブル。
金銭的に価値のある遺品、故人の親族、親しい友人にとって価値のある遺品を業者に勝手に処分されたといったトラブル。
ちゃんとした遺品整理業者は、回収した遺品を自治体の指定した場所に処分費用を支払って納めます。
悪質な業者だと処分が面倒くさい、処分費用を支払いたくないといった理由をつけて山などに不法投棄したために、悪質な遺品整理業者に依頼した人達も罰則の対象となってしまうかもしれないというトラブル。
このトラブルの最も恐ろしい点は、遺品を不法投棄する業者だと知らなかった場合でも、罰則が依頼した本人達に適用されることもあることです。
財産の相続は、どんな割合で、誰に、幾ら、相続するといった昔から続く終わらないトラブル。
例として3LDKで一軒家の遺品整理にかかる費用を確認すると、全国平均で約20万円~かかります。
この費用を、誰が、どんな割合で、幾ら支払うのかを巡って、親族間でトラブルになるケースとなっています。
遺品整理で困っている人達を狙って、安い金額でリフォームの話を持ち掛けてくる業者とのトラブル。
リフォーム業と遺品整理業は全く違うので、こういった話を聞いても断りましょう。
遺品整理業者が遺品を運搬する際に、家に傷をつけられたり、大きな音を響かせ近所迷惑になってしまったというトラブル。
公的機関に認められていて、自社のホームページもあるなどと大々的に宣伝して、遺品整理業者になりすまして活動し、依頼者が詐欺に遭ってしまうトラブル。
ここで紹介するトラブル回避の方法は必ずしも解決にいたるとは限りませんが、遺品整理業者に依頼する前にやっておくことで助かることがあるはずです。
遺品整理のトラブル回避方法
この章ではトラブルにつながりそうな悪質な遺品整理業者と、誠実な遺品整理業者を見分けるポイントを箇条書きでご紹介します。
見積もりを撮る際などの参考にしてくださいね。
遺品整理士は、少子高齢化が進むいっぽうの日本で今後増えていくだろうと思われている仕事です。
遺品整理士の資格は、遺品整理に関わる法律知識、遺品整理を正しくできる技術を持った、一般社団法人遺品整理士認定協会が認可した民間資格です。
品物を回収するという点において、不用品回収と似ていると思うかもしれませんが、遺品整理士は遺族の気持ちに寄り添い、供養の気持ちを持って、故人が遺した品物を一つ一つ丁寧に扱い、サービス内容も違います。
遺品整理の料金は以下の項目をもとに決まります。
それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
部屋の広さ・料金相場 | |
1ルーム、1K | 3万~15万円 |
1DK、1LDK | 5万~20万円 |
2DK、2LDK | 10万~30万円 |
3DK、3LDK | 20万~50万円 |
4LDK~ | 25万円~ |
回収する遺品の量が多ければ多いほど、運搬費、人件費が増えて料金が高くなるので、事前にどの遺品が不要か必要か仕分けしておく必要があります。
遺品整理業者は色々なリサイクル業者と提携していて、使わない・使えないので処分してほしい衣類、紙、貴金属、家電、家具などでも、リサイクル業者によっては買い取ってもらうことができ、遺品整理の料金から差し引いてくれます。
なので、遺品の仕分けで不要と思ったものでも遺品整理業者に問い合わせてみることをおすすめします。
作業を短期間で終わらせてほしいといった場合、料金が高くなります。
作業を迅速で終わらせるにはスタッフの数が多く必要となり、人件費、トラックの交通費、運搬費が掛かるので、なるべく長めの期間で作業してもらうようにしましょう。
建物の階層、エスカレーターの有無、住宅の近くにトラックの駐車スペースはあるか、これらの有無によって作業スピードに影響がでるので、料金に影響します。
ハウスクリーニング、特殊清掃、車等の廃車手続きなどのオプションサービスは、当たり前のことですが料金がかかりますので、自分でできる範囲内のことはやるようにし、遺品整理の料金を抑えましょう。
この記事を読んで遺品整理業者を利用する際は、悪質な業者もいるので注意して選ぶこと、遺品整理にトラブルはつきものだと心構えをして親族同士で必ず話し合うことが重要なことはご理解頂けたと思います。
遺品整理士のように故人の遺した遺品は、大切に仕分け、供養の心をもって管理しましょう。
不用品回収例
など、様々な不用品処分に
ご活用いただけます。